イギリス右傾化:永住権剥奪?外国人年金支給なし?
極右活動化トミー・ロビンソンの呼びかけに応じて、これだけの人がロンドンに集まりました。マスコミは10万人、11万人と言いますが、私の目には数十万人に見えます。実際にロンドンまで来た人たちの背後には、来ることができなかった数多くのイギリス人がいます。
私が住んでいる、イングランドとウエールズの境界にある町でも、イングランドの旗、セント・ジョージ旗が道路脇の電灯柱のすべてにずらりとくくりつけられて、在英35年超の間でも見たことのない、異様な光景を呈しています。普段仲の良い、私のお隣さんも、セント・ジョージ旗とユニオン・ジャックの2つを掲げています。
個人的には外国人排斥の発端はトランプだと思いますが、難民・移民を受け入れ続けて来たイギリスの堪忍袋の緒が切れたとでもいいましょうか、外国人が自分の国に入ってくるのはもうたくさんだという気持ちの表れのような気がします。トランプが外国人排斥の手本を世界に見せ、ヨーロッパの国々、イギリスでも、排斥する姿勢を見せることへの罪悪感が低くなったのだと思います。加えて、イギリス経済は低迷した閉塞状態で、人々はその責任を負わせる対象を探しています。
Reform UKという右翼政党が記者会見を開き、政権を取ったら永住権そのものを消滅させると宣言しました。イギリス人でなければ、国の年金も払う必要はないとも言いました。(EU市民は別扱いのようです)
私はサッチャー政権の最末期に渡英してきて、日系の学校で8年間専任教諭として勤めました。その頃は丸4年間フルタイムで働けば永住権がもらえるという時代で、私も運良く永住権を得ました。イギリスに来てから、すでに36年間税金を払い続けていますし、そのうちの22年間は、イギリスの中等学校教員としてイギリスの子供たちを教育してきました。
やっと学校勤めが終わり、これから年金生活を謳歌しようというときに、上記の話が持ち上がりました。しかも、いまの調子でいくと、Reform UKが政権を握る可能性が充分あります。
私は、幸いにも健康で、医者にかかったのは36年間で2回ほど。もちろん政府から手当をもらったことはありません。コロナ禍の間も、その後も、政府からの援助は一切受けていません。
今になって、永住権剥奪、年金支払いなし、というのは、寛容・公平を大方針とするイギリスという国からのひどい仕打ちだと言わざるを得ません。日本は二重国籍を認めませんから、イギリス人になることもできません。


