私の理想の旅バイク

タイヤサイズ

私の旅は長距離だ。ノルウェーの最北端まで行ったときは、往復8200km、翌年ノルウェー南部に行ったときは、4800km。タイヤサイズが小さいとたくさん回転しなければならないし、砂や非舗装路の上を走らなければならないときに不安定になる。かといって、前輪21インチとなると、コーナリングの切れがなくなる。ちょうどいいのが17インチということになる。私は極力舗装路を走るので大きな前輪は要らない。

積載能力

以前、バーグマン650に乗っていた。日本ではスカイウエーブという呼び名だったと思う。この巨大スクーターのシート下積載能力にはすごいものがあった。車で食料の買い出しをしにいく代わりにバーグマンで行っても何とかなるほど、シート下には入る。バーグマンの前には、シルバーウイングという600ccのスクーターに乗っていた。これも積載能力が高かった。スクーターのこの実用性の高さを、私は高く評価している。

ギアチェンジ

3週間、毎日6時間バイクに乗っていると、ギアチェンジが煩わしくなる。ドイツの都市付近を高速道路で通過するとき、決まってひどい渋滞に巻き込まれる。このときも、ギアチェンジのせいで疲労が増す。1日、2日の短い旅行であれば、ギアチェンジを楽しみながら乗れるのだが、これが1週間、2週間、3週間と長くなるにつれ、ギアチェンジは煩わしいものになる。

この点、スクーターは楽だ。ギアチェンジの煩わしさから解放されて、ただ右手をひねっていればよい。長旅の場合、ギアチェンジはない方が楽だ。

バイク寄りのスクーター

最初、私はスクーターでタイヤサイズの大きいものを考えていた。ホンダが現在のNCシリーズを立ち上げたとき、インテグラというモデルを作った。前後17インチで、操作はスクーターである。ただ、インテグラは積載性がなかった。後輪がシート下の容量を食ってしまって、シート下に空間を稼げなかった。

後に、後輪を小さい15インチにして積載能力を上げたのが、XADVやForza 750だ。積載能力は上がったが、今度は後輪が15インチになったため、後輪17インチより走破性において不利になった。あちらを立てればこちらが立たずという苦しい状況。

残念ながら、TMAXはタイヤサイズが小さいので対象外。スクーターがバイクになろうとしたのがTMAXだと思うが、出身がスクーターなので、限界がある。インテグラやXADV/Forza750がオートバイ出身なのとだいぶ事情が異なる。

スクーター寄りのバイク

ここでNC750X DCTが浮上してくる。積載能力がある程度ある。フランクと呼ばれる場所だ。そして、DCTは、スクーターのようにギアチェンジから私を解放してくれる。タイヤサイズは、前後とも17インチだ。15インチより走破性がある。

ただ、私の観点から見て、NC750X DCTには欠陥がある。それは燃料キャップの位置である。なぜ、シート下の真ん中に付けたのか。これでは、ピリオンシートに荷物が積めないのである。私の荷物の振り分け方は、1)トップボックス 2) パニア 3) ピリオンシート上のバッグである。せめてキャップの位置をシートの左側か右側(サイドスタンドで傾けることを考えれば右側)に付けてくれれば、荷物をくくりつけたままの給油が可能だ。実際、BMWに後部座席脇に給油口を付けたモデルがあった。

理想型

私にとっての理想の旅バイクは、NC750X DCTを土台に、次の改良を施したものである。
1) 給油口を後部座席右に設ける
2) リアブレーキを右足ではなく、スクーターのように左ハンドルに設ける
3) タンクの容量を増やす

私の思考は、Forza750とNC750X DCTの間を行ったり来たりを繰り返して疲れ、それなら今のTracer 700に乗り続けようというところに落ち着く。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *